小児矯正

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お子さまの歯並びについて、こんな不安はありませんか?

  • 顎が小さく、歯がきちんと並ぶか心配
  • 永久歯が曲がって生えてきてしまっている
  • 歯が正しく生えそろうか不安
  • 下の歯が上の歯よりも前に出ている(受け口)
  • 前歯が前に出ている(出っ歯)

上記のような症状をそのままにしておくと、多くの場合、歯並びはさらに悪化していきます。
小児矯正の特徴

歯並びが乱れることで、次のようなデメリットが生じることがあります。

  • 歯磨きがしにくく、虫歯・歯周病のリスクが高まる
  • 外側に出た歯は、転倒やスポーツで唇を傷つけたり折れやすい
  • 噛みにくさから咀嚼不足となり、胃腸や栄養吸収に悪影響
  • 噛めないことで、運動能力・認知機能の発達が妨げられる場合がある
  • 歯の位置異常が口周りの筋肉や顎の正常発育に影響
  • 重度の歯並び不良は発音・滑舌にも悪影響
  • 見た目への自信喪失から、人前で話すことや交流に消極的になる
歯並びの乱れによるデメリット

こどもの矯正は、顎の成長を利用してズレを整え、永久歯が正しく生えるスペースを確保する特別な治療です。
成長期に行うことで、大人になってからの抜歯の可能性を減らし、自然で整った歯並びに導けます。
装置は一人ひとりの状態に合わせ、取り外し式や固定式を使い分けます。

Devices使用する装置例

Vキッズ(小児睡眠時育脳サポート装置)

Vキッズの写真

適応:3歳から5歳まで(永久歯が生えるまでの期間)

幼児口腔育成期(3~5歳)

乳歯が生えそろう3〜5歳ごろは、「幼児口腔育成期」と呼ばれる大切な時期です。
この時期は、永久歯が生えてくる前の準備期間ともいえる時期で、お子さまのお口の機能や骨の成長を、正しい方向へ導いていくことがとても重要です。
当院では、この成長段階に合わせて「Vキッズ」というマウスピース型の装置を使用しています。
「Vキッズ」は、お子さまが無理なく使えるように設計された装置で、自然な形でお口の機能を育て、将来の歯並びやかみ合わせの土台を整えていきます。

Vキッズとは?

「Vキッズ」は、夜寝ている間にだけ使うマウスピース型の装置です。
正式には「小児睡眠時育脳サポート装置」とも呼ばれ、お子さまの健やかな成長を助けるために開発されました。
この装置を下の歯に装着することで、お口の中が広がり、顎や舌が自然と前方に誘導されます。
その結果、気道が確保されやすくなり、呼吸がしやすくなるという効果が期待できます。

呼吸が整うことは、睡眠の質や脳の発育にもよい影響を与えるとされており、将来の歯並びや全身の健康にもつながる大切なサポートとなります。

呼吸を頑張って改善する理由は?

「歯並びの治療でなぜ"呼吸"が関係するの?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、幼児口腔育成期の矯正治療の目的は、「アゴの健やかな成長を促し、口腔機能(呼吸・咀嚼・嚥下・発音など)を正しく育てること」にあります。

子供の笑顔画像

この時期は、まだ歯並びを細かく整える段階ではなく、土台となるお口まわり全体の発育をサポートすることが大切です。
特に「呼吸」は、アゴの発育やお口の機能と深く関わっています。
たとえば、口呼吸が習慣になるとアゴの成長が妨げられたり、歯並びが悪くなったりする原因にもなりかねません。

だからこそ、成長期の早い段階で正しい呼吸ができる環境を整えておくことが、将来の健康な歯並びや全身の発育にもつながるのです。

お子さまにこんな症状はありませんか?

お子さまに、こんな様子は見られませんか?

  • いびきをかいて眠っている
  • 寝相が悪く、よく動き回る
  • 夜中に何度も目を覚ます
  • 口を開けて眠っている
  • 横向きで寝ていることが多い

これらの症状がある場合、「呼吸がしにくい状態」になっている可能性があります。

つまり、お口のスペースが狭いために十分な空気が取り込めず、質の良い睡眠が取れていない状態だと言えます。
このような状態が続くと、脳や身体の成長・発達に悪影響を及ぼすこともあるため、早めの対処が大切です。

睡眠中は「成長ホルモンの分泌」が活発

「寝る子は育つ」という言葉があるように、お子さまにとって睡眠は成長のためにとても大切です。
睡眠中には成長ホルモンが多く分泌され、しっかり眠ることで、身体・歯・顎・そして脳まで、健やかに育っていきます。

しかし、お口が狭くて呼吸がしづらい状態では、睡眠の質が下がり、成長や発育に悪影響が出ることも。そんな時に役立つのが、当院で導入している「Vキッズ」です。このマウスピース型の装置は、就寝中にお口を広げ、呼吸をスムーズにすることができるため、全身に酸素がしっかり行き渡り、成長をしっかりサポートします。
こうした働きから、「小児睡眠時育脳サポート装置」とも呼ばれています。

Vキッズ(小児睡眠育脳サポート装置)

当院では、3〜5歳のお子さまを対象に「Vキッズ」というプレート型の装置を用いた幼児口腔育成を行っています。
この装置を就寝時に装着することで、顎の自然な成長を促し、お口まわりの発育をサポート。

また、呼吸のしやすい状態をつくることで、睡眠の質も向上し、心身ともに健やかな成長発育につながります。
大切なお子さまの未来のために、早い段階からのサポートをおすすめしています。

マウスピース型矯正装置

マウスピース型矯正装置とは

お子さまの成長に合わせて顎を広げ、将来生えてくる永久歯のスペースを確保する矯正治療です。上下をやさしく包み込む形状で、出っ歯や受け口の改善、軽度の歯並びの乱れにも対応できます。
当院では、プレオルソとマイオブレースの2種類を、お子さまの状態に合わせて使用しています。

マウスピース型矯正装置

プレ矯正期のトレーニング用マウスピース

プレ矯正期(小児矯正の第1期治療前)では、顎の成長を妨げる原因を改善し、健やかな発育を促します。
この時期に使うのが、現役歯科医師が開発した取り外し可能な装置 「プレオルソ」です。
対象は乳歯列期〜混合歯列期(6〜7歳頃)。

トレーニング用マウスピース(プレオルソ)

プレオルソで期待できる効果

  1. かみ合わせの改善
  2. お口ぽかんの改善(口呼吸から鼻呼吸へ)
  3. 舌のトレーニングによる正しい飲み込み・発音の習得

これらにより、顎の健やかな発育や将来の歯並び改善につながります。

口呼吸から鼻呼吸へ

口呼吸は、顎や口周りの筋肉の発育を妨げます。
プレオルソを就寝時や自宅で装着することで、筋肉が正しく働き、自然と鼻呼吸が習慣化します。

舌のトレーニング

舌の位置や動きは、歯並びや顎の発育に重要です。
プレオルソで舌の位置を整え、正しい嚥下や発音を身につけられます。

取り外し式で安心

ワイヤーがないため違和感や痛みが少なく、小さなお子さまも続けやすい設計です。
必要に応じて自分で外せるため、日常生活の負担も最小限です。

拡大床

拡大床は、歯列の横幅(歯列弓)を広げたり、数本の歯を動かすことを目的とした矯正装置です。
装置の中央には「拡大ネジ」と呼ばれるネジがあり、このネジを回して幅を広げる力を加えることで、歯の土台となる歯槽骨を横に押し広げる仕組みになっています。

第1矯正期は、主に「顎を大きくする」ことを目的とした治療で、8~12歳のお子さまが対象です。

拡大床の装置

床矯正とは?

床矯正とは、金属製のワイヤーとレジン製の床部分でできた矯正装置のことです。
この装置を使って顎を少しずつ広げ、歯がきれいに並ぶための土台を作っていきます。
床矯正装置はさまざまな形があり、お子さまのお口の状態に合わせてオーダーメイドでお作りします。
取り外しができる装置ですが、1日に14時間以上の装着が必要となるため、少し長めの時間をかけて使っていただきます。
床矯正装置

床矯正のメリット・デメリット

床矯正は取り外しができる装置のため、お子さまの心身への負担をできるだけ軽く抑えられます。
また、お口のお手入れがしやすいため、虫歯や歯周病のリスクも比較的低くなります。
顎が広がることで、2期治療での抜歯が不要になるケースも珍しくありません。
ただし、お子さまの協力が不可欠であることや、場合によっては床矯正が適さないこともあります。
メリットとデメリットをよく理解したうえで、最適な治療方法を選ぶことが大切です。

部分的なブラケット

従来の矯正治療では、歯全体に装置をつけて、歯と顎のバランスや噛み合わせを整えながら歯を正しい位置に動かします。
一方、部分矯正は前歯6本だけに装置をつけて、前歯を部分的に動かす方法です。
歯の移動距離が短いため、比較的スムーズに矯正が進められます。

部分的なブラケット装置

Merit & Demerit小児矯正の
メリット・デメリット

永久歯を抜かずに矯正できる可能性がある

大人になると永久歯が生えそろい、顎の成長も終わっています。そのため、歯をきれいに並べるスペースを作るには抜歯が必要になることも。しかし子どものうちに矯正を始めれば、顎の成長を促しながらスペースを確保できるため、抜歯をせずに済む場合があります。
小児矯正のメリット

虫歯のリスクに配慮した矯正治療

取り外せない装置は汚れがたまりやすく、虫歯などのリスクが高くなります。当院ではできるだけ取り外し式の装置を使い、使う場合でも丁寧な歯磨き指導を継続して行います。

笑顔に自信が持てる

歯並びが整うと、歯のことを気にしなくても笑えるようになります。小さい頃は気にしていなくても、思春期になると歯並びを気にする子どもも多いです。早めの矯正でお口元に自信を持てるようになります。

正しい咀嚼や発音が身につく

歯並びは咀嚼や発音と密接に関係しています。例えば、上下の歯がうまく噛み合わないと食べ物を噛み切りにくく、発音も不明瞭になることがあります。矯正で歯並びを整えれば、食事や話し方が改善されることがあります。

治療期間が長くなることがある

矯正装置を積極的に使う期間は2~3年ほどです。その後、大人の歯に生え変わり顎の成長が安定する中学生頃まで経過観察します。その後の状態によっては、中学生・高校生で仕上げの矯正が必要になることもあります。治療終了時期はお子さまの年齢やお口の状況により異なりますので、不安な場合はご相談ください。

Q&Aよくある質問

子どものうちに矯正治療を受けた方が良いですか?

お子さまの歯並びやかみ合わせは、成長の過程にあります。大人になってから矯正治療を行うことも可能ですが、子どものうちに治療を始めると、成長のメリットを活かすことができます。顎の骨の成長を利用した矯正治療により、抜歯をせずに歯並びを整えたり、お口の機能を改善することができます。

矯正治療はいつから始めるべきですか?

歯並びやかみ合わせの状態によって、最適な治療開始時期は異なります。例えば、受け口の治療は早期に始めるのが効果的です。症例に応じた治療の開始時期をお伝えいたしますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

小児矯正に痛みはありますか?

お子さまの骨は柔らかいため、大人と比べて矯正治療中の痛みを感じることは少ないです。ただし、装置をつけた時や装置が口の粘膜に当たった場合に、違和感や痛みを感じることがあります。そんな時は、歯科医院で相談いただければ、適切に対応いたします。