インプラントとは
インプラントとは、歯を失った部分にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に歯の形をした上部構造を装着して歯を補う治療法です。
人工歯根は骨としっかり結合するため、硬いものでもしっかり噛むことができます。さらに、取り付ける上部構造にはセラミック素材を使用するため、見た目が自然で、ご自身の歯とほとんど変わらない仕上がりが期待できます。
また、インプラントは噛む際の刺激が顎に伝わることで、歯ぐきの痩せを防ぐ効果もあります。適切なメンテナンスを行えば、10年、20年と長期間にわたって使用できるのも大きな特徴です。
歯を失ったら素早く補うことが大切です
歯を失った場合は、できるだけ早くその部分を補うことが大切です。抜けたまま放置すると、かみ合わせの歯が伸びたり、隣の歯が傾いたりして、かみ合わせ全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
かみ合わせのバランスが崩れると、うまく噛めなくなるだけでなく、残っている歯に余計な負担がかかり、結果的に歯の寿命を縮める原因になります。また、隙間に汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
さらに、歯ぐきや顎の骨は適切な噛む力が加わらないと縮んでしまい、長期間放置すると問題が深刻化することがあります。例えば、インプラント治療を希望する場合、骨の土台が不足していると、そのままでは治療が難しくなることもあります。しっかり噛むために、そして残った歯を守るためにも、歯を失ったらできるだけ早く補うことをおすすめします。
Procedureインプラント治療の流れ
カウンセリング
治療を始める前に、患者様のご不安やご要望をしっかりとお伺いし、治療の流れやリスクについて丁寧にご説明いたします。
精密検査
歯科用CTは、提携している近隣の医療機関にて撮影していただいております。顎の骨の幅や厚み、血管・神経の位置などを正確に把握するために必要な検査となります。
一次手術（インプラント体埋入）
症例に応じて1回または2回に分けて行います。最初の手術では、歯ぐきを切開し、インプラントの土台となるチタン製のフィクスチャー（人工歯根）を埋め込みます。手術は部分麻酔を使用し、約90分ほどで完了します。その後、歯肉を縫合します。麻酔が切れた後に痛みを感じることがありますが、その際は痛み止めを服用していただきます。
抜糸
一次手術から1～2週間後に、手術で縫合した歯ぐきの抜糸を行います。
安静期間
フィクスチャーが顎の骨と結合して安定するまでには、約2〜6ヶ月の安静期間が必要です。この期間中は、月に一度のクリーニングを行いながら、経過を丁寧に観察し、状態を確認していきます。
二次手術
フィクスチャ―が安定すると、再度歯ぐきを切開し、上部構造を取り付けるために長いキャップを装着し、歯茎の形を整えます。
型取り
2次手術後、歯ぐきの傷が回復したら、型取りを行います。通常、口腔内スキャナーを使用して型取りを行うため、印象材は使用しません。
上部構造の取り付け
人工歯を取り付けます。かみ合わせなどを微調整して、インプラント治療は完了です。
当院の
インプラント治療の特徴
◯充実の治療サポート
充実の治療サポート
歯科技工所との連携
インプラントに使用する人工歯冠は、歯科技工所と密に連携して製作します。患者様にとって快適で長く使用できる、噛みやすく使いやすい人工歯を提供することを目指しています。
インプラントが適応できない場合について
全身疾患をお持ちの方は、体調や健康状態によってはインプラント治療が難しい場合があります。安全に治療を行うため、現在服用されているお薬についても事前に確認させていただきます。
Q&Aよくある質問
インプラントは痛いですか？
インプラントの手術を行う際には、麻酔を使用しますので痛みを感じることはほとんどありません。
手術後、麻酔が切れると徐々に痛みを感じる場合がありますので、必要に応じて処方する痛み止めを服用していただくことが可能です。
インプラントは入院が必要ですか？
インプラントの手術は日帰りが可能です。
ただし、麻酔を使用しますので、お車の運転は避けてください。
インプラントができない場合は
ありますか？
顎の骨が薄かったり、量が足りない場合にはすぐにインプラント治療にとりかかれない場合があります。また、全身疾患がある患者様も体の状況によりインプラントが出来ない事がございます。
その場合は、顎の骨の骨量を増やすことで治療できる場合がありますので、まずは検査を受けていただき、診断結果から治療計画を作成・ご説明させていただきます。